当院のセラピスト数はPT15名、OT12名(パート含む)、ST4名です。1年目から4年目までのセラピストが約50%を占め、比較的中堅と若手のバランスが
とれた職場となっています。
PTでは
3学会合同呼吸療法認定士2名、OTでは学習療法認定士1級が3名在籍しています。今年度はPT1名がNST専門療法士の取得に向け、研修会へ参加しています。
入院は一般病棟55床(内科、産科・婦人科、眼科、耳鼻科など)と回復期リハビリテーション病棟50床を持ち、入院機能に合わせたリハビリテーションを
行っています。
一般病棟は内科患者を主な対象としています。入院時よりADL評価、リハビリ栄養評価を行い、安全な早期離床とスムーズな回復につながるようリハビリに取り組んでいます。
回復期リハビリテーション病棟は地域の病院との連携を深めながら脳血管疾患、整形外科疾患などを対象に様々な職種が協力してチームアプローチを行っています。
また、札幌市の脳卒中地域連携パスや大腿骨近位部骨折地域連携パスに参加し、患者様がスムーズに急性期か
ら回復期へ移行できるよう他病院と協力しています。また、独自の入院パスを運用し、入院時より方針を立てリハビリテーションを実施しています。
2011年7月より365日リハビリ、2013年度より充実加算の算定を開始し、入院患者1人当たり6単位/日以上のリハビリを提供できる体制が整っています。リハビリ室での機能訓練だけでなく、PT・OTも病棟に入りADL訓練も積極的に行っています。STは失語症や構音障害のリハビリに力を入れています。
志貴知彰 理学療法士 秋田大学 医学部保健学科 理学療法学専攻
2007年卒 3学会合同呼吸療法認定士
回復期リハビリ病棟で働いています。脳卒中や頚部骨折の術後の患者さんなど一般的な回復期リハビリの対象者に加え、重症肺炎後の肺炎症候群や神経難病など様々な疾患の患者さんも治療しています。診療場面では肺炎が増悪した患者さんに対して、看護師と協力して排痰援助をすることもあります。回復期リハビリ病棟でも重症度の高い患者さんを受け入れるようになってきており、回復期リハビリ病棟にいながら急性期病棟のような対応を必要とされることがあります。退院後の生活を見据えたリハビリテーションアプローチやチームで行う在宅調整などの色々な経験ができるのと同時に、他職種とも相談しやすい環境にあるのでとても勉強になっています。
浜田亜樹 作業療法士 弘前大学 医学部保健学科 作業療法学専攻2005年卒
回復期病棟を担当し、入院前生活や家族からの情報を参考に退院後生活に必要な動作の獲得をできるように、基本動作をはじめ入浴やトイレ動作、家事動作など訓練しています。同じ疾患でも患者さんごとに症状が違い、それまでの生活歴や家族背景も考慮するとさらに複雑になります。また、患者さんが安全に能力を発揮できるように車椅子のシーティングやベッド周囲など環境面も調整できるよう心がけています。
求められる医療を行うためにはまず、医療的な技術・知識の基礎をしっかり固めること。そして、多職種と密に連携をとって治療にあたることです。勤医協では、患者さんの全体を捉えて援助が必要なところに関わるので、看護師やソーシャルワーカーとも一緒にアプローチができています。どこに就職しても経験不足で苦労することにかわりはないので、一緒に働く人との連携や雰囲気が良いところに私は決めました。