「肺に影どうしたら」
「昔はマスクなしで作業していた」「健診で肺に影があるといわれた。どうしたらよいのか」。16日、道民医連会館で「アスベスト被害相談会」が行われ、52人が直接来場し、電話相談16人とあわせて68人から相談が寄せられました。建設労働者を中心として不安が広がっていることがあらためて浮き彫りになりました。
新聞報道を見てきた方が数多く
相談に来られたのは、60
から70代の建設関係者を中心に、症状がある人や症状が出る恐れのある人がほとんどで、半数以上が新聞を見て訪れた人でした。いの健センター(働く人びとのいのちと健康をまもる北海道センター)に加盟する、建交労や北商連、弁護士など24人が相談に応じました。北海道勤医協からも4人の医師と事務員5人が参加して相談・学習会を担当しました。
翌17日には函館市で同様の相談会が行われ、建設関係者や造船関係者18人から相談が寄せられました。
相談して良かった
建設現場で働いている50
代の男性は、「仕事でアスベストを確実に吸っている。今はマスクをしているが、
20年前はマスクなしで作業していたので心配だ。どのくらい吸い込んだら病気になるのか」と、質問していました。中学生の頃から大工の仕事をしていたという67歳の男性は「健診で肺にプラークがあると言われたので相談に来た。職歴が分からないのでハローワークで調べるよう勧められた。今日の相談会で教えてもらったとおり、早速職歴を調べたい」と話していました。
新聞記事を見てきた69歳の男性は、「40年間左官の仕事をしていた。健康診断で肺に影があると言われ、アスベストが問題になっているので心配してきた。今日の相談で労災の指定病院を受診するよう勧められた。相談してよかった」と少し安心した様子でした。
救済を求めている人が埋もれている
相談会を通して、石綿救済法の不十分さも明らかになりました。また、受診した医療機関で労災、健康手帳の申請で十分な対応ができていない場合もあるなど、救済されるべき人が救済されていない現実もあります。