岩手県大船渡市で医療支援震災からーヶ月が経過し、復興の動きが見えてくる一方で被災者のみなさんは心身ともに疲労が蓄積しています。
被災地支援に参加した職員は4月13日現在、86人に達し、宮城民医連の事業所と民医連事業所のない岩手県大船渡市で活動しています。避難所を拠点に盛岡医療生協が大船渡市から市内6ヶ所の避難所と周辺地域の担当を要請されたのを受けて、北海道民医連は3月30日から岩手県で支援活動を開始しました。避難所を拠点に行政や医療機関と調整しながら支援に取り組んでいます。
避難所を拠点に
盛岡医療生協のスタッフとともに、130人が避難している赤崎漁村センターに常設医務室を設け、診療や、他の避難所の巡回、自宅にいる住民への往診をしています。往診は集落ごとの小さな避難所をまわり、避難所に来ることができない人の自宅にも行きます。山間にある、後ノ入地区の高齢者小規模多機能事業所は、定員を超える被災者を受け入れていました。往診を申出ると事業所の職員は「困っていたところです。有難うございます」と喜んで受け入れてくれました。
「明日もまた頼むね」
赤崎避難所は1人あたり布団一枚ほどのスペースしかありません。高齢者は生活不活発状態になっています。これを解消しようと、介護福祉士の遠藤さん
(勤医協在宅)は体操を呼びかけました。「急に体操を始めても、受け入れてもらえるか分からず不安でした」と、遠藤さん。支援チームの呼びかけに、部屋中ほとんどの人が体操に参加してくれました。「座ったままできるのがいい」「体が温まり楽になった」「明日もまた頼むね」と喜ばれ、この日から体操が避難所の日課になりました。
喜ばれた「足湯」
避難所の多くは、未だに電気や水道などのライフラインが復旧していません。地震以来一度も入浴できない人のために井戸水を沸かしてバケツに張り、「足湯」をしました。看護師の川村さん(西区病院)、中里さん(西区病院)
が話しかけながらの足浴に、被災者は「まるでお風呂に入ったようだ。生き返りました」と、笑顔をみせました。毎晩市役所で開かれる医療チームの調整会議で体操や足湯を紹介すると、大学病院や国立医療センターの専門家チームからも注目されました。