困難に寄り添うことの大切さを実感 全日本民医連評議員会での加地尋美さん(道民医連副会長・札幌病院総師長)の発言「原発被害に苦しむ被災者・避難住民への健康相談会のとりくみ」が注目されました。以下に紹介します。
98世帯の相談に応じ 東日本大震災と福島第一原発の事故から1年半が経とうとしています。今なお多くの人々が避難生活を続け、北海道にも3000人
を越える人たちが避難しており、生活や健康面での不安を抱えながら暮らしています。特に放射能被害から逃れて避難してきている人たちの不安は大きく、「福島では放射線の影響を訴えても不安を受け止めてくれる医療機関がなかった」という声が多数聞かれました。
北海道民医連では、震災避難者の会「みちのく会」と市民支援ネットワーク「むすびば」の三者で話しあい、健康相談会を開催することを決めました。3月に行われた関係者会議では、「放射能のことについて,質問されても答えられない」「何を聞かれるか事前には分からなければ対応のしようがない」という不安の声が出されました。
そこで健康相談会の目的を(1)避難者の健康不安を直接聞き、その不安を理解し、寄り添っていく(2)「私たちに何ができるか」を具体的に検討していくスタートとする(3)必要な医療機関につないでいく、の3点にしました。
札幌では、現在までに避難してきている人たちを対象にした健康相談会を4回開催、春休み・夏休みの長期保養に来た方を対象に5回開催し、延べ98世帯が参加しています。受診を希望する家族には、札幌病院とこども診療所で対応しました。また、居住地の近くの民医連の病院を紹介しました。
深刻な被害の広がり 宮城、栃木、茨城、千葉、埼玉、神奈川など地域は多岐に渡り、放射線の被害状況の広がりと深刻さを実感しました。
健康状態としては子どもたちの鼻血の訴えが多く、また目の下のくまや口内炎、脱毛などの症状が多くありました。「原発が爆発し
た日、何も知らず長時間子どもの手を引いて給水車に並んでいた。甲状腺が一番影響を受けると聞いたが、どれくらい被曝しているのか知りたい」と子どもの被曝を心配する声が切実でした。
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