公益社団法人北海道勤労者医療協会
北海道勤医協の病院 北海道勤医協の診療所 老人保健施設・看護学校
地域で子どもを守る 菊水こども診療所(2)
北海道民医連新聞 2012.09
みえてきた家庭環境
 懇談を通して、A君をとりまく不安定な生活環境や母のネグレクトがあったこと、児童相談所保護歴があることなど、これまでの歴史がわかりました。また、母親は子どもを嫌ったり突き放そうとしているわけでなく、成長を心配していることもわかりました。岸本看護師は、「地域、学校からの情報が繋がることによって家庭環境がわかるようになりました。生活の変化を地域で見守り、病気の悪化など命の危険にかかわるようなことがあれば、すぐ動けるように体制つくりをしました」と話します。
 今後は、小学校・保健センター・診療所に窓口をおき、学校はA君の欠席が続いたらそれぞれに連絡。保健師は家庭訪問の様子の変化を、診療所は受診が中断したら連絡することにしました。「定期受診の日に来院しなくても、地域で見守っているおかげで無事であることがわかり、安心できます」と岸本看護師。


様々な事情を視野に
 松田看護主任は、「毎日薬を飲ませなければという思いで、薬の管理を母親にお願いしました。しかし、私たちが求めていたことは難しかったことが懇談を通じてわかり、改善の方法を考え直すことができました。患者さん一人ひとりに、様々な生活背景や事情がある、ことを視野に入れなければならないと改めて胸に刻んだ事例でした」と話します。

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