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希望ある春へ 若者の就職難を考えるシンポジュウム(1)
北海道民医連新聞 2012.07
就活に悩み自殺者も

 「高校生・大学生・若者の就職難を考える北海道連絡会」(事務局・道高教組)が主催して、22日にシンポジウムが開催されました。道内の就職を希望する高校生の1割を超える1259人が、今年3月に就職未決定のまま卒業しました。大学卒業者は2人に1人が非正規社員であったり、早期退職となるなど、「学校から雇用へと円滑に接続できなかった」と推計されています(内閣府資料)。

 こうした中で行われたシンポジウムでは、高校教師や学生、労働行政、労働組合の立場から現状の報告と打開の提案が行われました。
 札幌市近郊の大学4年生は、「就職が決まらず自殺してしまった人もいる」と、大学の就活現場を報告(発言を左に掲載)しました。「家計を助けるためにバイトの掛け持ちをしていたり、幼い兄弟の面倒も含めて家事全般をこなしている一人親世帯の高校生もいる。『今日明日のことで精一杯で、卒業後のことなど考える余裕がない』という実態も無視できない」(札幌市若者支援総合センター担当者)など深刻な現状が次々と明らかにされました。

 同連絡会では、23日から就職・進路保障を求めて、東北・北海道キャラバンを開始しています。


働ける世の中に 就職活動中の学生が発言

 シンポジウムで、札幌近郊の大学に通う就職活動まっただ中の4年生の発言が大きな反響を呼びました。

 私は経営学部の4年生です。今まで15社ほど企業を受験しましたが、未だに内定は出ていません。就活のために全国を飛び回り、そのための交通費確保のアルバイトをしなければならない生活は、本当に大学生のあるべき姿なのか疑問に感じます。
 私は幸い、卒業論文もなく、卒業のための単位もとりおえているので、学校生活に支障が出ているわけではありませんが、いまの厳
しい就活をしながら卒業論文を書かなくてはならない状況では、本当に満足のいく論文は作れないと思います。研究もまともにやらぬ
まま就活をやらせて、企業はいったい私たちのなにをみて判断しているのか全くわかりません。

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