本当に困っている人のところに手が届いていないという問題や、「自立か生活保護か」という選択を迫られて、「まだ若いから、生活保護を使わない」としている人も多いと思います。一番困難を抱えている人の視点から考えてみると、「家がない、収入がない、仕事がない」人たちが自立していく上で、その前提として生活保護・社会保障を活用していくということが大事になります。
そもそも自立していると考えている多くの人も家族や会社や、貧困層よりも充実した社会保障制度(厚生年金等)などから守ってもらっていることを自覚されていないことが多いです。生活困難にある人々は、家族や会社が守ってくれない分、社会保障制度を活用しながら自立をめざしていく、という考えを受け入れていくことは理にかなっていると思います。自立の前提としての社会保障それは権利としての社会保障をおおいに活用していくということです。