能登半島地震被災地へ 中病からJMAT4名派遣

2024-01-24 ニュース

能登半島地震の被災地支援のため、北海道医師会を通じてJMAT(日本医師会災害医療チーム)への派遣要請を受け、勤医協中央病院ではJMATへ職員の派遣を決めました。
第一陣として、救急科医師、救急センター看護師、救急救命士、ロジスティクス担当事務員の4名が、1 月 18 日夜に当院の救急車で出発しました。
JMATの4名は、苫小牧東港から海路と陸路で丸1日かけて石川県に入り、週末から石川県JMAT調整本部の指揮のもと、石川県下での支援活動にあたります。日本医師会からは携行資機材として、衛星携帯電話、予備のスタッドレスタイヤ、携帯トイレの持参がよびかけられ、活動エリアの宿泊予定先も、トイレ、風呂、食事がないなど、これまで以上に過酷な災害支援活動となることが想定されています。

中病JMAT 能登半島での支援を展開

JMAT(日本医師会災害医療チーム)として派遣している、中病の4 名は 1 月 20 日(土)に石川県庁で打ち合わせたあと、直ちに被災した町へ入り支援活動を展開。このなかで、初日に訪れた避難所では、避難生活の長期化で腰痛を訴える高齢男性を医師が診察。男性は涙ながらに「ありがとう」と話されていました。2日目以降も避難所の巡回などにとりくんでいます。
隊員の宿舎は、平時には人気の宿ですが、建物には大きな被害があり、水道、風呂が使用できず、食事も出せないため通常営業できないところを提供いただきました。
宿の方が「コロナ禍のあと借入金をようやく返済できたのに、今回の地震でまた借入なければ」と話されていて、地域の復興も今後の大きな課題です。

※現地では道路などの損傷も激しく、物資などの輸送にも危険を伴う状況です。物資等を勤医協にお持ちになってもお預かりできませんのでご理解ください。勤医協では訓練を受けた災害時活動チームを派遣するほか、職員には募金に限り協力を呼び掛けています。