白石区で「助けあい市場」開催 北海道勤医協も支援に

2021-11-22 ニュース

勤医協新聞 2021/11/11
「今日は何も食べていない」仕事減り貯金崩して生活

 コロナ禍で困窮する人たちを支援しよぅと白石区社保協が10月9日、白石区民センターで「しろいし何でも相談会・助けあい市場(食品無料提供)」を開催しました。約70人の方々が訪れ、市
民から寄せられた食料品や日用品などを受け取つていました。
 会場では参加した弁護士や民医連の医師や看護師、ソーシヤルワーカーなどが、生活相談や医療相談に応じました。北海道勤医協もこの取り組みに参加しています。

-眠れない日も「今日はまだ何も食べていない」

 60代の男性は、米や野菜を手さげ袋いつぱいに詰め込みながら、ポツリとこぅ漏らしました。男性は、コロナの影響で作業現場の労働時間を短縮されて収入減。食事は一袋100円で買ったスティックパンや、スーパーで半額になった弁当などでしのいできました。貯金を切り崩しての生活。「不安で眠れない日が続く。一番の支出は食費なので本当に助かります。明日からまた頑張ろうという気持ちになれました」と感謝の言葉を話しました。

-月6千円が重く受診を中断

 60代の男性は、胃がんの治療で病院に通っていました。しかし、月10万円弱の年金から介護保険料や家賃、水光熱費などを支払うと食費分しか残らず、月約6千円の通院費が重くのしかかりました。金銭面で頼れる親族もおらず、がんの治療費を支払ぅ余裕すらなく、病院から足が遠のき治療を中断してしまいました。
 ソーシャルワーカーが相談にのり、勤医協の無料低額診療を利用して治療を継続することになりました。

 相談会の事務局を務める白石社保協の斉藤浩司さんは、「コロナ禍が長期化する中で仕事がなくなった方や収入が減った方など、暮らしに困窮する方々が地域にたくさんいます。中には若い方もいました」と振り返り、引き続き支援を続けたいと話しています。