日本人の中でもっとも死亡者数が多いがん 肺がん 肺がん

肺がんは日本人の部位別死亡者数第1位。

1999年に胃がんを抜いて以来、年々増加を続けています。

国立がん研究センターが発表した「2016年のがん統計予測」では、肺がんでの死亡者数は7万7300人と2位の大腸がん5万1600人を大きく引き離しました。

その背景にあるのは早期発見の難しさです。

勤医協中央病院呼吸器センターでは個々の病態に柔軟に対応する視点と地域の医療機関との連携を強化し、肺がん治療に取り組んでいます。

「気になる影」の正体を専門家の検査で突き止めましょう

早期発見が治療の決め手

肺がん検査の流れ

外来検査

X線画像では見つけにくい早期の肺がんが、CT検査で発見できるようになりました。

検査内容

  • 胸部X 線検査
  • 胸部CT 検査

※検査当日に検査結果をお伝えします。

 

 

 

 

入院検査 (2〜5日間)

検査内容

  • 気管支内視鏡
  • 経気管支肺生検
  • 経皮肺生検
  • 胸腔鏡による胸膜生検
  • 超音波気管支鏡下リンパ節生検

複数の検査を組み合わせて、がん細胞の有無や種類を調べます。

複数の検査を組み合わせて、がん細胞の有無や種類を調べます。


がん細胞の場所を確認するために、ガイドシース併用気管支腔内超音波断層法(EBUS‐GS法:イーバス・ジーエス)を行います。

がん細胞の場所を確認するために、ガイドシース併用気管支腔内超音波断層法(EBUS‐GS法:イーバス・ジーエス)を行います。

症例

内科的治療

内科的治療塵肺合併症として発生した小細胞肺がん

(70歳代/男性/空調整備)

既往歴 塵肺症
生活習慣 喫煙1日20本を50年間
発見動機 かかりつけの病院で胸部異常陰影を指摘
検査 経気管支肺生検(TBLB)
治療内容 化学療法+放射線療法
治療効果 再発なしで存命。日常生活に支障なし

外科的治療

外科的治療進行性の肺扁平上皮がん

(60歳代/男性/工事現場監督)

既往歴 特になし
生活習慣 喫煙1日50本を30年間
発見動機 労作時息切れを主訴に他院受診し胸部X線画像で左肺異常影を指摘され当院受診
検査 胸部造影CT、気管支内視鏡、経食道心エコー等
治療内容 外科手術+化学療法
治療効果 再発なしで存命。日常生活に支障なし

勤医協中央病院 呼吸器センター

呼吸器内科 副センター長 中野 亮司
剱持 喜之、福原 正憲、伊志嶺 篤、佐藤 くみ子、餌取 諭、竹田 真一、細川 桂輔、佐治 花衣
呼吸器外科

センター長 松毛 真一

川原 洋一郎、田尾 嘉浩、林 浩三

検査のご案内

勤医協中央病院で検査を受けることができます。ご希望される方は、主治医や看護師にお伝えください。